国見

合歓の花今を盛りの峠越ゆ

今の時期名阪国道の山地部分は合歓の花が盛りである。

とくに奈良県側には多くて、陽が高い時分だと梅雨明けの今ことのほか花が輝いて見える。
窓の外に飛び去る景色を楽しんでいるとやがて峠にさしかかり、眼下に大和盆地、遠くに生駒や二上山などが見える急坂の下りが始まる。今風の国見気分ではある。

“国見” への7件の返信

  1. 合歓の花は実際の花も言葉の感じも優しいですね。それを眺めながら峠を越えると、そこには全く異なった世界が現われた。そこを大和の国というらしい。おとぎ話みたい。国見気分とはいいですねえ。ほっとする句です。

    1. ありがとうございます。
      初めて峠越えをしたときも今も感動は変わらないよう気がします。カーブがきつい坂なのでよそ見はできないのですが、下り初めて間もなく山の間から盆地の一端が見える瞬間というのは高度差などの感覚から箱庭を見ているような不思議な感覚に襲われます。
      三重に帰郷される機会があればぜひ奈良に足をお伸ばし下さい。
      そういえば、10/28の同窓会などはチャンスかもしれませんね。

  2. 峠の風景は壮大な大和賛歌ですね。
    「大和は国のまほろば~やまとしうるわし」の歌が想像できます。

    淡紅色の合歓の花、好きです。
    以前庭にあったのですが何かの事情で植え替えたらだめになってしまいました。
    あの眠ったり起きたりする葉も良いですね。

    1. 伊賀から来ると意外に峠が高度差があって驚きます。その分見晴るかす範囲も広く王様気分ですよ。
      たしか東北道にも福島と白河の間に国見SAがあって福島盆地を望めますが、あれよりも高度差があって見下ろすという感じです。

  3. ボクも名阪は何度も通りましたが、「早く山抜けないかな」なんてことで、国見のことなど思いもよりませんでした。歴史と地理を弁える人だけが持てるリッチな気持ちですね。

    さて、「合歓の花」、近畿では今が盛りなんですね。そして2週間遅れで東北で盛りになる。ちゃんと合ってますね。

      「象潟や雨に西施がねぶの花」 8月2日 @象潟

    蛇足:今日は佐野厄除大師-佐野アウトレット-佐野ラーメンのコースで遊んできます。。

    1. 鶴岡、酒田で休憩しておりましたらその後が象潟なのですね。
      合歓の花、季節はぴったりですね。

      それにしても芭蕉といい紫式部といいその博識に改めて驚かされます。

    2. 象潟はその後の地震による隆起で、当時とはまったくちがう様相を見せていますが、田んぼの間にぽつんぽつんと小山のようになってるのが当時の島々だったんでしょうね。
      200年ほど前の光景を思い浮かべて時間を過ごしたことを思い出します。

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