大寺の奥まるほどに法師蝉
唐招提寺の和上廟は南大門から入ると一番奥の北東角にある。
手前が中秋の観月讚仏会が行われる御影堂で、ここいらからは木が鬱蒼と茂り小暗き森のようになる。和上はこの静けさのなかにお眠りになっているわけだ。
それまでは、蓮だ、小鳥だ、お釈迦様だと賑やかに歩いていたが、このしーんとした浄域に入れば蚊も多くなり法師蝉も降るように鳴いている。
殺生を戒しむ寺の秋蚊かな
不殺生の故事ある寺の秋蚊かな
この唐招提寺では5月19日、鎌倉時代の中興の祖・覚盛上人の命日に「うちわまき」が行われる。
不殺生の教えを守り、蚊も殺さなかったという上人をしのび、「せめて蚊をよけられるように」と奈良・法華寺の尼僧がうちわを供えたのが由来という。
そんなことを思い出して、もう一つ。
戒寺の打つをためらふ秋蚊かな
まだまだ蚊がいますね。今年は蚊にいっぱい献血しました。血を見るとこの野郎と言う気になっていっぱいたたきつぶしました。なかなか寛容な気持にはなれません。
未だに毎朝蚊取り線香のお世話になってます。胡瓜採ったり猫トイレを洗ったり、ちょっとした時間にも猛攻なので。蚊を連れて入ったりして家人にしかられてばかりです。
耳元でブ~ンと鳴く蚊は気がかりで見つけるまでは眠れないと言う事がよくありました。
最近は外に出ない限りはめったに見られません。
夕方庭の水やりが日課の連れ合いはほうほうの体で逃げ戻ってきます。
家の中では猫どもが見つけてくれますが、猫の手は全く使い物になりません。エアコン使ってない時には蚊取り線香を焚いたり。
車の中にも一匹しぶとい奴が棲みついてて、車に乗るたび大騒ぎ。