憎めない暑さ

目玉焼の口を濯げば虫の朝

幽かだけど聞こえてくる。

コオロギだと思うが、朝や夜のふとしたときに秋の気配がある。
たとえば、使う前には気にも留めなかったが、電動歯刷毛のモーターを切ったら、急に虫の鳴き声が聞こえてきたりする。
熱帯夜の寝汗が顔の脂とまじって電気剃刀を使うことさえすこぶる不快な気分にさせられるが、こうしたささいな音によってそうした煩わしさから一瞬の自由が得られ、束の間の涼しさに包まれる。

外は相変わらず35度を超えるが、空の青さにはどこか澄んだところもあって、どこか憎めない秋の暑さである。

“憎めない暑さ” への4件の返信

  1. 虫の声こそしませんが今日の空は澄み切って青く高く秋の気配さえします。
    今年は不快な暑さが続き豪快な夏には程遠くやっと今頃になって少し夏らしさと言うよりもこれは秋近しの象徴でしょうかね~

    1. ニュースでは昨日大変な天気だったようですね。
      うって変わって今日の青空。まさに「秋近し」を実感されたのでしょう。
      それにしても、熊野のとなり「北山村」で奈良県今年最高の37.5度を記録したとか。いやはや。

  2. 夏休みも残り少なくなって孫たちは読書感想文と自由研究で焦り始めています。小3の男子は「カブトムシの観察」やろうとしたんだけど、すぐ交尾を始めるので爺が「カブトムシの交尾の観察」でいいじゃないと言ったら母親が「とんでもない!」と却下。「雲の観察」に切り換えたんだけど中々夏の雲の写真が撮れない。行き当たりばったりではダメですねぇ。

    1. カブトムシの交尾から産卵まで観察できれば面白いレポートになると思うんですがね。雲の写真は長時間の観察になりそうで、難しそう。育爺のサポート頑張ってください。

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