宮入の山車庫鎖して後の月
昨日は十三夜。
陰暦九月十三日の月が冴え渡った。
渡御が終わり、太鼓台を蔵に納めれば、いよいよ直来の席である。男どもは八幡さんの境内にブルーシートを敷き神饌の酒を酌む、女どもは絵馬殿で賑やかに。
狛犬の足もとにはまだ青々とした稲穂を供えられ、今年の収穫を感謝する、いわゆる「秋祭り」なのである。
たがいに子供の頃から見知った氏子ばかりだから、座は月が随分高くにかかっても終わりそうにない。
夕からいちだんと輝きを増してきた月は、さらに青実を増してきた。北風も出て寒いくらいの夜。
案の定、今朝は10度くらいにまで冷え込んだようだ。
昨朝は一番の冷え込みでした。月も冴え冴えと澄み渡っていました。
十三夜を楽しまれましたね。
それに比べ昨夜はもうすでに下り坂、生温かな空気で秋の空は刻々と変わります。
日中は秋晴れの散歩日和、久しぶりに堤防を散歩したら草刈り機が入っていて干し草のいい匂いがしていました。
干し草の匂ひはかぐわしくていいですね。「干草」は夏の季語で、牛たち家畜の餌を蓄えるためのもの。いっぽう、萱や荻、芒を刈るのは畑の堆肥、屋根の葺き替えのためで、「萱刈る」「萱塚」は秋の季語。
まさに日本の情緒そのものです。
宮入の山車庫鎖して後の月
ほだかさんの作品にしては 男っぽくて こういうのも
好いですねぇ。
この句は 河内や南大阪方面の至る所で催されるダンジリ祭りからですね。時折行く、カミさんの実家、堺・津久野にもダンジリ祭りがあり、各町内が 背の高い細くて大きな山車庫を持っています。
祭りは、どこでも 10月上旬頃には だいたい終わり、今は山車は再び、庫中で眠る頃。月を控えて山車庫が聳える様が 目に見えるようです。
モノトーンの美しい句です。
蝉丸さんに少し響いたようで嬉しいかぎりです。
当地は山車といっても太鼓台が主流で、あの岸和田のだんじりのようなスピード感はありませんが、宮入の荒御輿は迫力があります。