新世界へ

秋晴や父子で就学説明会

来年の新一年生の緊張する日。

今日は父兄も同伴の説明会というか、就学前の健康診断の日らしい。
隣りも、自治会で見知った顔も家の前を通り過ぎてゆく。
自らを振り返ってみるに、私らの時代ではそんな体験をした記憶はない。
入学直前までいろいろ家は転々と引っ越しをしていたせいか、幼稚園にも通った経験はないし、早生まれのハンディもあったのだろう、目立った子ではなかったろうし、友だちづきあいもいない。入学から3年生までの記憶はすっぽり抜けてしまっている。
覚えていることと言えば、虫下しを飲まされた後のまずい肝油ドロップ、そして給食の関東炊きだけ。これは料理レパートリーの少なかったわが家ではお目に掛かったことのないうまい料理だった。
ようやく学校が面白くなってきたのは、転校していい先生に恵まれたことだった。あれこれ役目を授かって、学級でも積極的に振る舞えるようになったし、友だちともおおいに遊んだ。
その後も何度か転校を繰り返したので竹馬の友と呼べる友人はできなかったが、今日までいろいろな友だちに恵まれて、おかげで俳句という世界に遊ぶことも知った。
今日、わくわくしつつもなかば不安な気分で初めて小学校の門をくぐった新就学予定児たちに頑張れといいたい。

“新世界へ” への2件の返信

  1. 我々の世代は戦後の教育体制がまだ整っていない時代だったのか、いきなり入学式でしたね。
    通学服やその他学習用品もお粗末なもので文句も言わず親が揃えてくれたものを大事に使いました。

    学習にはあまり興味がなく積極性のないおとなしい子で、自然の中での遊びだけが楽しみでした。
    中学生ぐらいから親友と呼べる友もできいろんなことに興味がわくと同時に学習意欲もわいてきました。
    小中、9年間を同じ学び舎で過ごした友との絆は結構強いです。
    その時代に比べれば今の子どもは恵まれ過ぎている反面、同情したい部分無きにしも非ず・・・
    幸せな子供時代を、と願ってやみません。

    1. 同じ部屋にいて、違うゲームに没頭している姿なんて、友だち関係のありかたも随分変わってしまったようです。
      おたがいに相手の領域にはあまり踏み込まないようにして、自分が傷つくのを防いでいるのだとか。
      裸のつきあいというのも難しい時代かもね。

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