お裾分け

さ牡鹿の泥振りたてる大路かな

道路脇の側溝が沼田場になっているようだ。

しばらく心地よさそうに沈むものがいる一方で、泥をしたたらせて大きな牡鹿が出てくるときある。そうなると、観光客でごった返す歩道に悲鳴があがり、さらに油断しているといきなり泥を振り落とすように身震いするやつもいてとんだお裾分けをいただく羽目になる。
沼田場で泥をこすりつけるのは体を冷やすほかに、体についた寄生虫などをふるい落とすのが目的だと言われているので、なんとも厄介なお裾分けではある。
10月からは鹿煎餅が3割も値上げされて一包み200円になるそうである。一部分が奈良の鹿の保護活動に使われるということだし、煎餅をやるのが楽しみの観光客にとっては150円も200円もたいしてかわらないと思われ、売り上げは大きく減ることはあるまい。

“お裾分け” への2件の返信

  1. 何とも迷惑なおすそわけですね。
    そういえば昔飼っていた犬も土の上で転がっていたのは同じような意味があったのでしょうね。
    あの鹿煎餅、私たちが子どもの頃は10円ぐらいだったのかもしれませんね。

    1. 小鳥などの水浴びもそうですね。
      自然界では自分で自分を守るようにできているようです。
      煎餅は鹿に囲まれるとあっという間になくなります。悲鳴揚げながら逃げると、かざした煎餅めがけてさらに殺到してきて毎度大騒ぎ。
      野性ですからね、小さな子供さんは要注意。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください