滞空時間

きちきちの跳ぶより飛んでみせにけり

傾いた日にきちきちばったの翅が透けて輝く。

よく手入れされた野芝の広場を、滑るように飛んでゆく。
あっという間の出来事だが、不思議に脳裏にあざやかに残る飛翔である。
きちきちには、

きちきちといはねばとべぬあはれなり 富安風生

という名句があるが、今日目撃したのは無言であった。その分だろうか、滞空時間がえらく長いように思えた。

“滞空時間” への4件の返信

  1. 虫の名前っていろんな呼び名があって難しく覚えきれないうちに何が何かわからなくなってしまいます。
    それに昔はコオロギのことをキリギリスと言うなど名前と実物がますますこんがらがります。

    虫の声や散歩を楽しむ余裕もなくまるで物置で暮らしているような日々です。
    そんな朝が今日も始まります。

    1. しばらくの仮住まい。季節もよくなったことだし、朝風呂も入れるし、それはそれでフレッシュじゃないでしょうか。

  2. 入選おめでとうございます。これはゴルフ場の芝でしょうか?
    一番ホール一面の朝露がお見事です。
    一面の露の一番ホールかな

    1. まだ互選の段階で主宰選待ちというところです。
      露びっしりのグリーンに飛沫を上げながら転がるボールが浮かべば成功ですが。

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