ゆがく

落花生土つくままに後の月

豆名月とも。

ちょうど今が豆の収穫時期と当たっていて、たくみな命名である。
もっともこの場合の豆は大豆、大角豆の種類であって落花生までは想定されてないであろうが、たまたま菜園の先輩から身をたっぷりつけた見事な落花生一株を分けていただいた。
まわりの畝をみまわすと落花生の株がほんのり黄味がさして収穫時期であることが知れる。
土付きの殻を外してゆがいて食ったが、生の落花生独特の昔懐かしい味がした。

“ゆがく” への4件の返信

  1. 芋名月に対して豆名月ですか、よく言ったものです。
    落花生の塩ゆで、美味しいですね。私はピーナッツより茹でたのが好きです。

  2. 落花生土つくままに後の月

    これは好い句ですねぇ。
    「後の月」って、十五夜のひと月後れの十三夜の月。ちょっぴり欠けているのを愛でると言う、実に、通ぶったと言うか、変わっていると言うか、ぐさっと来る言い回しですが、その月を、田舎臭い落花生に更に土をつかせて並べるなんて、凄い感覚ですね。

    1. 十五夜は中国の風習から。十三夜は日本独自のもの。9月より10月の方が空が澄んで日本人の木の実に合ったのでしょうか。
      季語重なりですが、落花生の泥付きのものをあえて組み合わせてみました。野卑な者も雅は持ち合わせていると。創作です。

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