蒸発

一片の雲かき消えて天高し
かき消ゆるもののひとつや秋の雲

西へ向かって飛ぶ三機の機影。

機体の航空会社ロゴが肉眼でもよく見える高度からして伊丹方面へ向かっているようである。
あとは小さな雲一片だけが視野に入るだけの青空。文字通りの秋空である。
気温も上がって日中の散歩は快適である。
その小さな雲は見上げているあいだにもどんどん存在が薄くなってゆく。やがてシャボン玉が割れるようにあっという間に消えてしまった。まさしく雲が蒸発したのである。

西の方から高く飛んできて東へ向かう機にも飛行機雲はもちろん出ない。明日も好天気のようである。

“蒸発” への2件の返信

  1. 先日田舎へ行った時の散歩の途中、見事な秋空で思わず見とれてしまった。
    山の緑と空の青がくっきりそこへ飛行機が・・・
       秋天の山と空との境界線飛行機一機雲を貫く

    1. 歳のせいか今年ほど空の青さが目に沁みる年はありません。そんな小さな喜びにさえ心やわらぐ境地を得られるとは。

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