間引菜をつつむがことく掌に
大根や人参など間引菜の採れるシーズン。
大根などはそれが楽しみで、筋撒きの密度も高く種を蒔いている。種を一袋買えば二、三百本ほどもできる計算になるので、どうせ余るならと言うこともあってばらまくようにして蒔くのである。最終的には二、三十センチ間隔にまで間引きをするわけでいやでも香ばしい間引菜が摘める。
間引いたばかりの野菜はとても柔らかく、乱雑に扱えば簡単に折れてしまったり、高い体温で握れば新鮮度も失せてしまう。パリパリの間引菜を持ち帰るためには大事にだいじに扱うことが大事。
とりあえず今日は人参の間引き。柔らかい葉っぱはかき揚げや天麩羅が香りも高くてほんとうに旨い。大根もそうだが、人参も大きくなるまでに何回も間引き菜が楽しめるのが秋の畑である。
大根の間引き菜大好きです、大根よりもむしろ好きかもしれない。
一夜漬けにしても美味しいし甘辛く痛めて白いご飯にのせて食べるのも好き。
田舎で母と暮らした生活にはそれがありました。
今は遠い昔の思い出の中にしかありません。
浅漬け、ピリッとした旨さ。しゃきしゃきとした歯ごたえ。いい香りがたちます。これぞニッポン。
そういえば間引き菜の事を田舎では「抜き菜」といっていたな~と突然思い出しました。
「抜菜」「摘まみ菜」などもそれぞれ「間引菜」の仲間です。「抜菜汁」などと使えば下五に座り心地がいいですね。