おはぎの紅乃屋

秘仏にも念仏十ぺん秋彼岸

街道は大変な渋滞だった。

難波から竹内街道を経て、盆地を東西に横切り飛鳥までを結ぶ官道「横大路」ができて今年は1400年だそうである。
今日はその竹内街道脇にある愛猫が眠るお寺から、母の菩提寺となる大三輪の平等寺さんへと盆地を横断する格好となった。
葛城方面に南下する県道180号線では二上山、當麻寺あたりから渋滞が続く。今までになかったような渋滞だったことから、鎌倉霊園に向かう朝比奈峠のようなお彼岸渋滞ではないかと勝手に想像しているが、はたしてどうだろうか。

3連休ということもあるのだろうけど、大神神社も大変な賑わいで車の渋滞も激しい。なんとか脇をくぐり抜けて平等寺さんにたどり着けた。このお寺は聖徳太子開基とされ、大神神社の神宮寺として中世隆盛を誇ったお寺だが、明治政府の最大の愚策「廃仏毀釈」により壊滅状態になったのを戦後再建された。辛うじて難を逃れたのが、現在聖林寺にある国宝「十一面観音」さんで、そのデータをもとに復元された観音さんが本堂に鎮座しておられる。

和辻が絶賛した美しい観音さんのコピーであるが、曹洞宗の例にならって「南無釈迦牟尼仏」を10回唱えて感謝の祈りを捧げた。

途中香芝付近を走ると「紅乃屋のおはぎ」という和菓子店のチェーンらしきものがあって、いつも買い求める車が駐車している。とりわけ今日はお彼岸と言うこともあって交通整理の警備員さんも動員されていた。春には「牡丹餅」、秋には「お萩」。「お萩」は秋の季語にもなっているほど季節に深く関わっており、彼岸の頃の気候とあいまって陽気に包まれた暖かい雰囲気を感じることができる好きな言葉だ。

“おはぎの紅乃屋” への6件の返信

  1. お彼岸にきちんとお墓参りをなさる。敬服します。古寺社の多い大和路、道の渋滞はそのせいでしょうね。天気もよかったしおはぎもうまかったことでしょう。

    1. やっぱり観光立脚の県ですね。休日は道路が混みます。この三連休の混み具合はすごかったです。
      他の地方同様、何をやるにもクルマ、クルマの県ですから本当は小回りのきく軽自動車のほうがよさそうです。

  2. 彼岸の中日、三連休とあってどこも賑わったようですね。

    お母様の菩提寺、又愛猫の墓参、道中も歴史を感じる街道です。

    和菓子屋さんも交通整理ですか、秋のお彼岸におはぎは欠かせないですね。

    1. 途中昼食はラーメンチェーンに入ってみました。当地へ来ていまだ「うまい」と思えるラーメンに出会えてないので、最近はすっかり遠ざかっていましたが、これなら関東でも勝負できるレベルではないかと思いました。当地ではうまい店に当たるというのは大変珍しいことです。

  3.  私のお墓参りは自転車で行けるので楽です。あまり車の通らない道で、なおかつ歩道が広い道を選んで走っています。涼しくなったので気持ちよいです。
     洗って水をかけて線香と花を手向けるだけで落ち着きます。
     おはぎは昔は母の手作りでしたが、私はお店で買ってきたものを仏壇に供えるだけです。手抜きですねえ。
     亡き両親も苦笑しているでしょうね。

    1. 近くなら構えずにいつでも行けるのがいいですね。お盆、お彼岸と節目節目の行事は、生活に彩りとはいかないまでも変化があっていいものです。
      母の命日まであと一ヶ月を切りました。

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