季語

紫の実もあり鄙の花畑

散歩していると、住宅や畑の一角を花畑としておられるうちが多い。

わずかなスペースが秋桜だの、鶏頭だの、ダリアなど種類もさまざまなら色もまたさまざまである。これは何の花、これは何の実とひとつひとつ確かめるのもまた楽しい。栽培品種が増えたこともあるせいか、名前の分からないものが結構あるものだ。紫の実がびっしりとついた小株立ちの木は「紫式部」にちがいないが。

「花畑」は秋だが、「お花畑」は夏だという。「お」がつくかないかで区別する季語というものの深淵を垣間見る心地がする。季語をぞんざいに扱ってはしないかどうか、あらためて自分に問いかけるのだった。

明日は個人的な俳句会の一泊吟行。こころをさらにしてこの目でしっかり見たものを詠もうと思う。

“季語” への6件の返信

  1. 関東は今雨です。夜中から朝方まで大雨のようです。
    明日はどうにか小降りになってほしいものです。
    頭の中を白紙状態にして自分の目で実際に見たものを俳句にするのですね。
    吟行は即興句ということでしょうか。

    1. お疲れさまでした。
      誰もが台風で半ば諦めていたのが一転うそみたいに、最高の吟行でした。
      家についてじっくり腰を落ち着けて推敲したら、さらにいい句が吟醸酒のように醸し出されてくるんじゃありませんか。しばらくは最高の紅葉の余韻にひたっていましょう。

  2. 最近花の名前 木の名前、聞いてもすぐ忘れてしまうのが嘆かわしい・・・
    お花畑と言えば高山に咲く花を思い浮かべ夏だな~と思いますが花畑は春だと思いきや秋?
    う~ん 難しいものですね。
    お天気も回復しそうですし吟行楽しみながらよい句が出来ると良いですね。
    期待しています。

    1. 俳句で春というのは我々の感覚では早春という意味でとらえた方がよさそうです。春の花畑というのは実際には初夏ですもんね。だから、「花畑」はコスモスに代表される秋の花畑のことなんでしょう。
      吟行はこれ以上はないというくらいの最高の紅葉の旅でしたよ。

  3. ヘー、知らなかった!
    「花畑」が秋で、「お花畑」が夏の季語だなんて、「お」が付くか付かないかで、季節の違いを表現しているなんて素人にはわからないですね。誰が決めたんでしょうね?本当に奥深いですね。
    秋の吟行は紅葉も進んできて、題材には事欠かないのではないですか。
    いい句を沢山仕込んできてください。ついでに美味しいもののお話もね。

    1. 2日目は会員のお世話で北杜市のサントリー白州ウィスキー工場でシングルモルトウィスキー「白州」のテイスティングを経験してきました。作り方次第でこれほど味が変わるという面白い経験をしたのが、ほんとうの「ハイボール」の作り方。焼酎水割りと同程度のまずい酒というのが今までのイメージだったんですが、考え方を変えました。
      また水割りも製造の過程で使われている水と同じ「サントリー南アルプスの水」を使うこと。親和性があるのがいいみたいです。12年ものでなくても十分いけますよ。

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