トンネルを抜けて紅葉峪の落つ
小海線ローカル列車の旅は圧巻だった。
紅葉である。車窓を覆いそうになるほどの落葉松林では幹や枝に絡みついた真っ赤な蔦が鮮やかすぎる。思わず大きな声を出してしまったのが、トンネルを抜けたと思った途端飛び込んできた光景だ。すべての山肌が色とりどりの雑木に塗りつぶされ、それがまた深い渓谷を形成しながら水とともに深い底へとなだれ込んでいく。
たっぷり20分ほどの紅葉列車を楽しんだら、さらにもう一つ大きな声を出す光景が待っていた。清里高原駅まえの花壇である。ドウダンツツジの燃え方が尋常でない赤さなのである。人工ではこれ以上の深さは再現できないと思われるような紅葉なのである。吟行の仲間一同が異口同音にこの赤さについて口々に感嘆の声を漏らす。
残念ながら、句会でこれをうまくものにしたものは一人もいなかった。というより、誰もこの光景を句に詠んだものはいなかった。それだけこの色が言葉では簡単に表せないもの、安易に詠んだら礼を欠いてしまいそうな、そんな雰囲気すら漂わせていたのかもしれない。
なんだ小海線の清里駅まで行ってたんだ。
こちらは27日~29日まで、北杜市の別荘に畑仕事に行っていたのに、残念でした。
最寄りは清里駅の隣の甲斐大泉駅で、ここから別荘まで車だと5分です。
黄葉には丁度良い時期だったね。27日は台風の影響を避けて、午後から出かけ、28日は朝から快晴で最高のて天気でしたね。
富士山、八ヶ岳、南アルプスもくっきりと青空に映えて、すばらしい行楽日よりでした。
紅葉見物を兼ねて、清里のもえぎ村まで足の伸ばし、紅葉とショピングを楽しんできました。
畑はタマネギを50本植えて、今年最後の仕込みです。
すれ違いでしたね。別荘というのは清里の隣だったのですか。北杜市なんて知らないあいだにできた市であまりに広いのでもう一つピンときません。2日目に寄った白州町というのも北杜市だしね。
朝はマイナス2度。よくこんな寒いところでタマネギが作れるものですね。
歓声ばかりで言葉にできない赤、朱、紅 に圧倒されましたね。
空気が澄み渡っているので、あのような色彩の妙が楽しめるのでしょうね。
俳句のことが頭にあるので、漠然と見るだけでなく心に刻みつけるようにしっかり観ることができました。
この習慣を日頃からつけたいものです。
自然は偉大です。
「客観写生」。対象をじっと見ることから始めます。そうするといろいろな言葉が浮かんできます。ラヂオなどながら族していたり、観光地をゆくようにさらっと流しただけでは言葉は浮かびません、僕の場合は。
おたがい精進しましょ。