お気に入りの街路樹

公園の行く秋雨の見るばかり

雨の公園は誰もいなかった。

ただ、桜、欅などの紅葉、黄葉がピークを迎えようとしている光景を、クルマで通りかかった目は見逃さなかった。樹齢からして20,30年は過ぎていると思われる木々が広い公園に枝を広げられるだけ広げ、強烈な色の濃さの衣装をまとっていることを。
おそらく明日もまた臈長けた紅葉を見せてくれるだろうが、今日のそれとは別のものに変容しているに違いない。

この時期になると、その街の銀杏並木を楽しみにしているのだが、夏の伐採で裸同然にされてしまった銀杏は昨年の面影をすっかり無くしているのを見て悲しくなった。

“お気に入りの街路樹” への4件の返信

  1. 街路樹の並木道や近場の公園も色づいてきましたね。
    そして思うのです。
    何も遠くまで行かなくてもこれで充分だな~と。
    我が家の庭は紅葉樹がなくさびしいものですが昨日実家ではハナミズキが真っ赤に染まっていました。
    紅や黄色いものがあるとこの時期、お庭が一際映えますね。

    1. 当地の紅葉は意外に良さそうですよ。なかには夏の日照りと暑さにずいぶんと痛めつけられたものもありますが、急に朝晩が冷えてきたのがよかったのかもしれません。
      近くの紅葉を楽しみましょう。

  2. そうか、もう「行く秋」ですか、やや季節の先取りでしょうか。いや、芭蕉の「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」は旧暦9月6日だから、そうでもないですかね。紅葉シーズンも束の間、目に焼き付けておかねばね。

    1. 7日、明後日が立冬です。秋を惜しむ時間すらもう短いです。
      今日同じ場所に写真撮りに行きましたが、全然景色が変わっていました。一日の差でこんなにも変わってしまうんですかね。加藤楸邨に「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」がありますが、まさに移ろいは儚いものです。

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