公園の行く秋雨の見るばかり
雨の公園は誰もいなかった。
ただ、桜、欅などの紅葉、黄葉がピークを迎えようとしている光景を、クルマで通りかかった目は見逃さなかった。樹齢からして20,30年は過ぎていると思われる木々が広い公園に枝を広げられるだけ広げ、強烈な色の濃さの衣装をまとっていることを。
おそらく明日もまた臈長けた紅葉を見せてくれるだろうが、今日のそれとは別のものに変容しているに違いない。
この時期になると、その街の銀杏並木を楽しみにしているのだが、夏の伐採で裸同然にされてしまった銀杏は昨年の面影をすっかり無くしているのを見て悲しくなった。