放たれて稚魚の身を寄せ放生会
今日9月15日は石清水八幡の石清水祭がある日。
元は旧暦8月15日に行われた放生会で、仏教の殺生戒が神道にも取り入れられ魚や鳥などを自然に放つ行事である。
放生会は全国の八幡神社や寺社でも行われており、その時期も春であったり秋であったりする。
例えば興福寺の放生会は4月に行われ、鯉の稚魚が猿沢池に放される。
ただ、季語としては秋とされ、「石清水祭」が傍題となっているように収穫祭的性格を帯びた八幡行事としてのものをさすようである。
掲句は、放流された稚魚が猿沢池という大きな池にもかかわらず、身を寄せるように一カ所に固まっているさまを描いたもの。
殺生を戒めるって仏教のものかと思ったら神社でもやるのですね。神仏習合ですか。なるほど。食物連鎖のこと考えると(人間以外は)皆何か生あるものを食べ生あるものに食べられる。それでバランスが保たれている。これも自然の摂理なんでしょう。無益な殺生はいけません。
必要なものだけをいただき、それ以上は慎む。古人の知恵に学ぶことは多いですね。
排他的経済水域では何やら秋の味覚などが一網打尽になっているとか。いやはや。