南瓜を割る

大南京前に思案の構図かな
刃が立たぬ南瓜を夫に託しけり

南瓜というのは随分固いものだ。

煮物など柔らかく食べられるので、生、とくに皮の堅さは意外なほど固い。
切り売りのものでさえ二つに割るに四苦八苦するので、丸まるの南瓜とくれば大騒ぎである。へたすれば俎ごと飛ばしかねない。
握力など腕の力が弱ってくると、南瓜を割るのも大仕事。
世の夫たちで台所に立ったことがないものがいたら、ぜひ一度試してみるがいい。
こんな怖い思いを女たちはしてきたのだと知るにちがいない。

“南瓜を割る” への2件の返信

  1. 普段滅多に台所に立たない連れ合いではあるが南瓜を切るときだけは出番である。
    あの固さには太刀打ちできない。

    そう言えば大きなスイカの時も出番である。
    切った片方が転がり落ちないように片側を支えるのが私の役目である。
    もしも将来どちらかが欠けた場合はどうなるのであろう。
    その時は小さなカット物を買うしかない・・・

    1. ああ、もうすでにいいコンビネーションを実現されてるんですね。確かに、西瓜も大きいものとなれば二人がかりの方が安心ですね。
      最後の二行は素晴らしい結句のエッセーになりましたね。

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