尊い行為

ご神水賜り登拝の明けの春
三輪山に登拝の鈴の響き冴ゆ

やはり正月だろうか、多くの人が三輪山を上ってゆく。

ここはご神水の湧く狭井神社で、御朱印所で襷、鈴を受け取り登拝するが、なかには白装束に身を固めた篤い信者もみられる。神社横の登拝口からいきなりの急斜面で、鈴の音がみるみる上の方へは遠ざかるいっぽうで、下山の鈴の音がぐんぐん近づいてくる。
登拝経験のある人に聞けば、途中そうとうの急登もあるようだが、登拝客は取り立ててそれを苦にもしてない風であるのは、参拝という尊い行為にあってはそれすらもありがたいことだとされているのかもしれない。
下山者の靴は、昨日の雨で登拝の道はぬかるみもあるようで泥まみれであるが、顔はうらはらに晴れ晴れとしているようである。

“尊い行為” への2件の返信

  1. そうか、三輪山は山がご神体だから登拝なんですね(富士山も同じか)。そりゃあ晴々しく気持ちいいんでしょうね。若返ることでしょう。

    「明けの春」いい季語ですね。句も詠み易いかな。旧暦の正月により似合いそうですかね。

    1. 標高467mといいますから信貴山よりわずか高く、遠目より意外に高い山です。侮れないですぞ。

      旧正月はもう立春を過ぎてますので、「新年」を表す「明けの春」はきついかもしれません。また、旧正月の句は最近はあまり詠まれません。実生活から旧習がほとんど廃れてしまったからなんでしょうね。

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