距離置いて

一木に幾組の倚り花の宴

一方通行で、しかも立ち止まってはいけないほど混み合う桜まつりは勘弁だ。

若いときは、積極的に賑わいを求めて一員に加わるのも悪くなかったが、さすがにもうその元気はない。
そこそこは本数がある桜を、「そぞろ歩き」でじっくり楽しむ程度がいい。
茣蓙を敷いて車座の宴もいいが、風があったりすると意外に寒かったりして、長くは続けられない。
理想は、ざっと桜狩りしたあとは、その桜がよく見えるカフェやホテルでワインを傾けたり、桜弁当を楽しむことではないだろうか。要するに、少しだけ距離をおいて眺めるのである。

一本の桜の木の下で、何組も陣取るような桜狩りはちょっとうるさくていけないかもしれない。

“距離置いて” への4件の返信

  1. 昨日の風にもめげず真ん前の桜並木はまだまだ見応え充分。
    距離を置いてみると土手をカーブして白い一本の帯状のうねりが続く。
    まるで天の回廊のように見える。

    少し離れた五条川では14日頃までは大丈夫とのことであるが明日は終日雨模様の予報。
    もしかしたら花筏になってしまうかもしれない。

    1. 桜並木を小高いところから見下ろす景色もいいものですね。マンション住まいもこういうときはいいかなと思います。

      すでに菜種梅雨に入ったかのような天気が続きます。
      今日は雨、加えて風もあって、花散らし間違いなしの模様です。遅く開花したのに満開まで短く、あっという間に桜の季節が過ぎていきます。

  2. そうですね、桜の愛で方も人により年により違うのでしょう。まあ決めつけず時により大騒ぎ、時により静かに、ということで。何れにせよ桜は日本の春の象徴。桜関連の季語ってものすごくありますもんね。

    1. 桜の下のお弁当もよし、千本桜を仰ぎながら坂をゆくのもよし。散歩途中の桜もまたよし。この季節と桜の組み合わせは最強コンビ。外人観光客も喜んでますしね。
      もうしばらく「桜」の句を詠んでいこうと思います。

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