古歌の碑をたどる山路の雪解かな
今朝飛鳥村が薄化粧したというニュースに飛びついた。
甘樫丘に登れば飛鳥旧址全体が見えるかと、昼食ももどかしく真っ直ぐかけつけたが、稲渕など奥飛鳥を残してほとんどの雪は消えている。
雪の旧蹟を歩く興はすっかりさめたが、それでも飛鳥に来るとまず登ってみたくなるのが甘樫丘なのだ。
今日は南から北に向けて、南北に長い丘の尾根を歩くことにした。尾根の径は、万葉の植物園路と名づけられ、万葉古歌に詠まれた樹木が植えられて、一本一本立ち止まっては歌と木の名を確かめながら歩くのでちっとも退屈しない。
ただ西風がやたら強く、展望台に立つとせっかく登ってきて温まった体がすぐに冷えてきて長居はできそうもない。
三山をぐるっと見渡して、盆地をさっと眺めただけで帰路をとることにした。
だが、さすがに小鳥は多い。双眼鏡を持たずに来たので、目の前で確認できたのだけでも、ヤマガラ、ジョウビタキ、コゲラ、シジュウカラ、アオジ、モズの雌雄などなど。
雪解と言うほど積もったわけではないが、日の当たらない部分ところどころ夕べの雪が残っている。雪解水もしたたるわけではないが、久しぶりに雪を見ることができた。
寒さにも負けず行動的な日々を送られていて感心しております。
飛鳥に寒明けの雪ですか、魅力的な散歩コースに恵まれていますね。
万葉の小径を古歌に詠まれた歌を辿りながらの散歩はロマンチックですね。
甘樫丘からの大パノラマは見ごたえがあるのでしょうね。
樹木が多いと言うことで鳥の種類もさすがです。
鳥と言えば昨晩NHKの「ダーウインが来た」で見た鳥(カケスの一種)は面白い習性でした。
蟻まみれから除く羽は結構きれいな色でしたね。
この時期の散歩はまさに「鳥に引かれて」なのです。都会では見られない鳥たちを近所で見るぜいたくは格別です。
こういう楽しみがなければ、何を好きこのんで寒い盆地をさすらいましょうや。
古歌の碑をたどる山路の雪解かな
これは 好い句ですねぇ。
古歌と言い、山路と言い、舞台が奈良=大和と分かると、
ぐっと 意味合いが深まります。
凄いイメージ力(りょく)です。
ありがとうございます。
山路というのは俳句特有のオーバーな表現ですが、こういう虚飾もまた許される、懐の深い文芸なんですね。
作者がこうだから、読者は好き勝手に解釈していただいていいわけです。対話の文芸といわれるゆえんですかね。