石庭

荒砂の掃き目に点す落椿

白砂の砂に真っ赤な椿。

掃いたばかりと思われる白砂に、これまた落ちたばかりの赤椿のコントラストに目が集中する。
静寂のなかに身を置くと、全身で受け止めているような錯覚さえおぼえる。
椿で覆われつくされた径ももちろんいいが、たった一花そこにあるだけですべてを語り尽くしているのもまたいい。
椿と言えば、五色の椿で知られる白毫寺が有名だが、まだ一度もその季節に訪れたことがないのが残念である。

“石庭” への2件の返信

  1. 落椿をうまく詠み込まれましたね。掃き目に灯る がとても素敵です。
    お庭の白砂に落ちた一輪の赤い椿が強烈な印象として光景が迫ります。

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