根負けをしさう狭庭のいぬふぐり
枯芝の間から、青いものが顔を出している。
いぬふぐりだ。
種を靴につけてきたか、どこからか飛んできたのか。
去年あたりから、ぽつぽつ目立つようになった。
今のうちにと、一本一本抜いてはみたが、根こそぎとはいかないようで、またどこからか顔を出す。
いったん侵入したらなかなかしぶとい奴で、しばらくいたちごっこが続きそうだ。
歳時記にもちゃんと採り上げられている季題であり、よその野原で見る分には「春だ春だ」と喜んでいいが、自宅の庭となると厄介者である。
根負けしないようにせっせと庭に出なくちゃ。
野にあってこその「いぬふぐり」
土筆もしかり、庭に土筆のはびこっている家がありますがいただけません。
昨夜は土筆の卵とじ、初物で新鮮でした。
土筆を賞味されましたか。
袴取ったり大変面倒な食材ですが、春をいただけるなら労いとわずというところでしょうか。