ポリ袋の日

鶯の声や月曜ゴミ出し日

しばらく聞き惚れる。

今が一年で一番鳴いてくれる季節だ。
ポリ袋をゴミネットに放り込んで、通りで耳を傾ける。
野鳥が市街化したというか、我らが彼らの居住域を侵しているのか。
かつての山裾はすっかり住宅地に開発されたが、昔からある鎮守の森はさすがに維持されて、鶯の声はそちらから聞こえてくる。

お向かいの建て売りは燕さんがお気に入りの玄関の形をしていて、夫婦はさかんに品定めしている。
「今年の宿はどちらにしようか」
宿主さんの優しい心遣いを願いつつ。

“ポリ袋の日” への2件の返信

  1. 最近は都会でも鶯の声が聴けるようになりました。

    書道塾から今、帰りました。
    先生宅の玄関の一つの巣で燕君が卵を温めているようです。
    後から作った巣はまだ空のようです。
    よく見るとこの玄関は庇が深く外からは巣が見えない作りになっていて安全なようです。
    ちゃんと選んで巣が作られているのだと感心しています。
    ちなみに我が家の場合は平らで通りからは丸見えですから寄り付きもしませんね。
    燕君は偉い!!

    1. 庇付きが必須条件みたいですね。
      人に近い場所を選ぶというし、本能的に危険な場所は察知するのでしょう。
      寒村の無人となった家には巣を作るんでしょうか。

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