駆け足で

半日の花に嵐や部屋ごもり

今日の午後猛スピードで春嵐が西から東日本へ駈け過ぎていった。

ずっとラヂヲを聞いていたので、突風や竜巻が西の方からやってきて四国の徳島、そして大阪、和歌山、京都、滋賀へと短時間のあいだに時系列で迫ってくるのが分かる。
桜がまだ咲き始めたばかりなのでよかったが、これが4,5日でも遅れているととんだ桜散らしになるところであった。
開花が平年より5日ほど遅かったそうだが、おかげでこの週末の桜は見応えありそうだ。

“駆け足で” への10件の返信

  1. 列島を揺るがすような台風並みの春の嵐。

    老母が入院する病室の窓外にも、患者を慰めるように赤みを帯びた桜がようやくチラホラ咲き始めました。
               病室の 窓辺ゆかしく 桜花
    万だの桜も見事ですが、病める者の思いを映すかのように、おくゆかしい咲き具合が好もしく感じられました。

    この週末は何処も彼処も待ちわびた桜を愛でる人々で賑わうことでしょう。
    桜自慢、楽しみにしていま~す。

    1. ご存じかと思いますが、俳句では「花」といえば「桜の花」のことをいいます。何といっても日本を代表する花ですからね。17文字を有効に使うにも助かりますね。こ句も下をもっと豊かな表現にすることが可能になります。たとえば、

      病室の 窓辺ゆかしく 揺れる花

      1. 花≒桜 そうでしたね、古今集の頃から花と言えば桜。
        すっかり忘れていて、語呂と響きの良さにつられてついついうっかりでした。ありがとう。

  2. 昨日の春の嵐、すごかった。早めに帰宅したんだけど、結構大変でした。

    こんな台風もどきの春の嵐、記憶にないんですが、何と源氏物語にそのものの描写があったのです。
    第12帖「須磨」の最後~第13帖「明石」の冒頭、源氏が須磨から明石に移る時、嵐が吹き荒れたのです。具体的日にちが書いてあり、3月13日(上巳の日=最初の巳の日)だったよし。昨日は4月3日だが何と旧歴では3月13日(午=巳の次の日だった)。

    いやあ驚きました。こんなことってあるんですね。この春の嵐の記述、何か嘘っぽいなあと思ってたのですが、改めて紫式部に脱帽です。恐れ入りました。今日の新聞記事、保存しておきこの下りを読むときには披露しなくっちゃ。。。

    1. この時期、寒気と暖気、冬と春の勢力がせめぎ合うことで生まれる嵐だったようですね。自然の営みというのは千年の昔も今も変わらない。紫式部は落剥の源氏を追い打ちするかのように春嵐を利用したのでしょうか。

      1. 千年前の物語の春の嵐、やはり源氏の失脚と何らかの意図があるのでしょうかね?知りたいところです。

        1. 該当部分、読み返してみました。正しく嵐の様を伝える昨日の新聞記事そのものでした。

          源氏が須磨に落ちて1年を過ごし、そこから這い上がって明石に移り復帰を目指す。その重要な転換点として春の嵐が使われているのですね。住吉大社の霊験により明石入道に導かれて明石に移る。ここから物語のトーンがガラッと明るくなります。何重奏もの源氏物語の中でも最重要なものの一つ、「明石物語」がここから始まるのです。。

          1. そう言えば昨日Eテレの100分DE名著、源氏第一回見ましたよ。
            テキストで予習したのですが何しろ時間が遅い、途中から居眠りモードでした。
            録画で再視聴の予定ですが。
            テキストの図によれば下降と上昇のどん底が須磨でその後、明石から反転し頂点へという構図でした。
            そのどん底からの転換点が「嵐」ということなんですね。

    2. skyblueさんへ

      そうです、あのテキストの放物線のどん底からの転換点が春の嵐なんです。
      録画取っただけでまだ見てません。でもあの放物線と螺旋図はなかなかのものだと思います。。じゃあね。

      1. 1回目、初心者のボクには実に明快で面白い構成だったと思います。
        当地の書店ではまだ4月分のテキストが並んでませんでした。orz

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