梅日和

飛火野に春の水ゆく細川

奈良公園の梅が盛りを迎えている。

気象台の標準木の梅もここ片岡梅林にあって、すでに満開を通り越していた。今日は立春だがすっかり暦を追い越しているわけだ。おりしも明日からは寒さが戻るという話だが、今日は能く晴れて風もなく文句なしの梅日和。
飛火野に足を伸ばせば、広い枯れ野を貫く小川もきらきらと春の日を浴び、童謡にあるごとくさらさら音をたてて流れている。
顔を上げれば末黒野となった若草山がそこにある。
大きな景色をしばし堪能して句座に着く。

“梅日和” への2件の返信

  1. もってこいの吟行日和でした。まさに梅日和。
    この時期、花といい香りと言い梅に勝るものはないのではないでしょうか
    毎日季語を選んでの句づくり、大変だな~と感心しています。
    私など気まぐれだからとても真似のできることではありません。

    立春にふさわしい穏やかな日を布団干しに当てました。
    早めに取り込んだらふかふか、今夜は気持ちよく休めそうです。

    美容院に行ったら鉢植えの白梅が坪庭にとても素敵に枝垂れていて思わず歓声を上げてしまいました。
    我が家は梅の木がないので小ぶりの鉢植えでもいいから欲しいなと思いました。
    鉢なら好きな場所に移動できますしね。

    1. 昨日は水温む、春泥など春の季材がたっぷり。吟行、作句とは引き出しにある季語をいかに目の前の光景に結びつけるか、その応用力がものをいいます。
      これが分かっていてなかなか難しいのです。
      庭の梅の実がこぼれて芽吹いたのを適当に鉢に移植したら、今年は花をつけました。曽我梅林の紅枝垂れです。

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