黄は春運ぶ

山茱萸の花見て道路指標見て

足もとには土佐ミズキ。

山茱萸

この一画は黄の一画である。

土佐みづき山茱萸も咲きて黄をきそふ 水原秋櫻子

という句にもあるように、土佐みづきが咲き始めると遠目にも黄色一色となる。
マンサクが咲いてそのあとサンシュユというくらい早春に咲く花である。連翹などはもっと後。
地面にはクロッカスの黄色も吹き出して、世界を黄色が占める。

“黄は春運ぶ” への4件の返信

  1. 暖かな黄色は春の色、いち早く春を知らせてくれますね。
    色とりどりもいいけど色分けした庭もなかなかいいですね、黄色もそれぞれ様々です。

    今日のお稽古も題材は春。
      なにはともあれ山に雨山は春(飯田龍太)近代詩文
      山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水(式子内親王)
    和歌は仮名くずし字(変体仮名)で書きます。
    今年からくずし字お手本の師が変わり同時に今までは近代短歌だったのが古典和歌に変わりました。
    字母も字体も散らし方もすべて変わり慣れるまで時間がかかりそうです。
    やはりくずし字は和歌が似合います。

    1. 字母というのは人によって変わるということですか?平仮名の元になる字だとばかり思ってました。

      自分も書ができたら、おのれの字で句集作れたらいいなあと思います。句友には万葉仮名で自句集を編んだ人がいます。もっとも彼女は書の先生でもありますが。

  2. 字母はひらがな、カタカナの元となる文字のことですが漢字の字体を簡略化あるいは くずしたものです。
    例えば「あ」の字母も一つではなく幾通りもあります。
    どの字母を当てるかは個人の自由だと思いますが私は歌の意味に違和感のない字母を使った方が良いと思います。
    同時に散らし方の配置や歌の冒頭などに使うもの、同じものを使うか重ならないようにするか結構難しいと思います。
    私などお手本がないと何も始まりません。
    ただただ書写に専念するばかりです。

    ちなみに亡き母は自己流ですが墨書の句集や歌集を何冊も遺してくれそれは形見として私の宝物になっています。

    1. お母様はほんとうに貴重なもの、お母様の歴史を残してくれましたね。
      カネは残せないけど、子供たちにはこう生きたということを残したいものです。

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