山茱萸の花見て道路指標見て
足もとには土佐ミズキ。
この一画は黄の一画である。
土佐みづき山茱萸も咲きて黄をきそふ 水原秋櫻子
という句にもあるように、土佐みづきが咲き始めると遠目にも黄色一色となる。
マンサクが咲いてそのあとサンシュユというくらい早春に咲く花である。連翹などはもっと後。
地面にはクロッカスの黄色も吹き出して、世界を黄色が占める。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
雨濁る水面に空と山茱萸黄
睡蓮が枯れて池に顔出すものはひとつとてない。
雨後だろうか、池の水が薄濁りして底も見えず、水面に映るのは空と池に張り出した山茱萸の花だけである。
山茱萸が咲き出してすでに三週間ほどになるが、いまでは全体の枝にまで広がって、遠くから見ると枯れ木全体が黄色に煙っているように見える。
その黄色だけが池に映えて、これもまたぼおっと煙っている。
新興の向こう三軒山茱萸黄
遠目にも黄がはっきりとかかっている。
昨日ふれた隣の住宅地。近寄ってみると山茱萸の花だった。時期的にはもう遅いと言ってもいいくらいだが、花の期間はわりあい長いようだ。春の先駆けを代表する黄花であるが、秋には秋で真っ赤な実が楽しみ。