甲羅干し

梅林や鯉の大口ぽくと鳴り

鯉だけでなく甕まで浮いてくる。

寒鯉は水底に潜んで動きも鈍かったが陽気に誘われ競うようにパン屑に食いついている。亀の群も遠巻きに機をうかがっている。
家族でたびたび訪れた市民公園の梅林の写メがこのほど送られてきて、すぐに頭に浮かんだのは池の中央にかけられた橋の上から子供たちと一緒に鯉に餌やりをしたことだった。
この公園は谷戸にあるので三方が丘陵に囲まれていて、梅の開花が他よりはいくぶん遅めである。
満開となるのは三月に入ってからとなるので、その頃は昼間の気温もずいぶん上がってきて鯉が活発に餌を求めるように橋の下に集まるのだが、亀たちもあちこちの岩に甲羅を干している様子も見られる。
亀と言っても、ご多分にもれず放流されたアメリカミドリガメが大半を占めていて、何年かに一度は駆除をしているようだが繁殖力の強さには追いついてないようである。
この公園のすぐ近くにはかたくり圓があり、花の期間だけオープンとなる。今年も3月末から10日間の予定らしい。
当地では大宇陀の薬草園にあるかたくりの群生が知られているが、ここも3月末ころが見頃となる。
大宇陀は当地より春が遅いが、どうやらかの市民公園も関東の周囲より春が遅れてくるところらしい。

“甲羅干し” への4件の返信

  1. あちこちから春爛漫の兆しが届くころになりました。
    今年は寒さのせいか余計に春の訪れが待たれます。
    昨日当地の桜の開花予報は21日頃とありましたが以外に早いな~と思いました。

    1. 年々確実に早くなってきてますね。入学式の頃はもう終わってます。新学期新しいノートの表紙は決まって桜と富士山の絵でした。今や桜は卒業式の花となりました。
      最近の歌でも桜は別れとセットです。

  2. 梅林や鯉の大口ぽくと鳴り

    ハタと膝を叩きました。
    確かに、鯉が水面に頭を出し大口を開けると、『ぽくっ』と言う音が聴こえますね。四季の森公園の池の鯉は草魚みたいに大きく、幼児が水に落ちると、食われるかなと思う程。句頭の「梅林」で、辛うじてジョーズのイメージを払しょくしてくれています。

    1. ありがとうございます。
      四季の森公園というのは中山駅から近い公園ですね。やはり中山に近い三保市民の森は行ったことがあるのですが。
      ホームページで確認すれば里山風にしつらえてあるとか。間もなくかたくりも見られそうです。
      草魚みたいに大きな鯉となると、よほど環境が揃っているのでしょう。でかい鯉というのは胴回りが半端ではないですからね、何でも吸い込みそうです。

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