のどけからまし

嘴太の畷去らざり地虫出づ

大きな鴉を見た。

いつも見るよりもでかいのでもしや雉子かと目をこらしたが、所作はどう見ても鴉のようである。
畔の一カ所をしきりに徘徊していて、何かを探しているようだ。
しばらく眺めていたがぐるぐるとまわるばかりでいっこうに飛びたたず、適当なところで切り上げることにした。
ミミズあるいは何かの虫でも狙っているのだろうか。
天道虫はとっくに活動しているし、カエルなどもじきに顔を出す頃であろうか。
今年の啓蟄は3月6日になる。
しばらく寒さで縮こまっていたが、今日から春らしい日が続くそうである。そうなるとここ毎年のように一気に夏に向かいそうで春を味わう期間は短いのではあるまいか。30度を越える日もあったいう間に来そうで、桜の喧噪もそこそこにあわただしい春になりそうである。悠長に桜なかりせばのどけからましなどと気取っていられないかも。

“のどけからまし” への2件の返信

  1. 予報通り久しぶりの春らしい陽気に心弾む思い。
    何もかも活発に蠢きだしそうな一日であった。

    そんなところへASC(愛知シルバーカレッジ)から解散の報告が届いた。
    10年間の活動に終止符を打ち違う形で進出発するという。
    その間に年二回の会報を発行し定例会や班活動、総会等々何かと役員さんに負担をかけた。
    高年齢や会員の減少、様々な理由での解散である。

    1. 関係者の努力で続けてこられたのでしょうね。
      コロナをはさんで活動の転機が訪れたということでしょうか。

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