甘いも酸っぱいも

一つ風呂浴びてもひとつ八朔柑

説明を聞いて膝を打った。

「八朔」と言えば旧暦八月一日のことで、農家では秋の実りの前祝いとして諸行事が執り行われてきた。
ところが、柑橘の「はっさく」は春に出回る。これは永年の疑問だったが、八朔柑というのは八朔の頃から熟しはじめるからだという。すでに江戸時代後期に広島県で発見された、文旦の雑種ということである。
正月過ぎまでの温州蜜柑、これに続いて伊予柑、これがピークを過ぎる頃に最も出回るようである。
果汁は多くも少なくもなく、ほどよい酸っぱさと甘さ、食べやすいのがいい。
一日最低一個はいただくくらい好きな柑橘である。

“甘いも酸っぱいも” への2件の返信

  1. 八朔にはそういう意味がありましたか。

    柑橘系はどれも大好き。
    今は年中食べられるくらい品種が増えている。
    一番好きなのは何といっても昔ながらの温州ミカンの路地もの。
    それと春ごろからの清見オレンジや瀬戸香がいい。

    1. 清見も瀬戸香も甘くておいしい。
      だけど汁が垂れるのがいや。
      その点八朔は実がぽろりととれて粒が壞れない、したがって汁がこぼれないのがいいです。
      一昔の八朔はもっと酸っぱかったような気がします。品種改良でしょうか。

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