チョコレートもらふことなく卒業す
好きな子はいた。
が、卒業までとうとうバレンタインデーのチョコレートをもらうことはなかった。
だいいち、この日にチョコレートを渡して恋心を白状するなどという慣習もなにもない時代のことだ。
さらに、卒業当時は一月を過ぎたら受験やその準備などで学校には足も向かない状況。
おまけに、受験失敗したので予備校選抜試験などがあって卒業式どころではなかったし。
もしかしたら、渡そうと思う人がいてくれたのにその機会がなかったのかもしれない。
その後サラリーマンとしてこの日を何度も迎え、そのつど義理チョコなるものをもらったが嬉しいと思ったことはなかった。
唯一の貢献元である肉親からも、チョコはあまり好きでない主には最近届かなくなった。
子供の頃は今のような時代ではなかった。
都会のようなおませな子は少なく話題にもならなかった時代。
チョコレートを渡した相手もなかったし貰いたいともあまり思わなかった。
ただ我が子が幼いころはおやつとして可愛いものをプレゼントしていたが今ではバレンタインなんて考えたこともないかな・・・
卒業後何十年か経った同窓会で、在校時の状況に詳しい姉御的存在が実は僕にも片思いを寄せる女生徒がいたと教えてくれたことがある。そんなことも知らない幼い僕は無邪気に彼女と顔を合わせていたものらしい。
チョコレートもらふことなく卒業す
この句を見て笑ってしまいました。ほたかさんはチョコが欲しかったんだ!と。私(らの年代?)はバレンタインデーやハロウイン等は実体験がなく、まったくスルーです。それより、同じ時期にあった(?)紀元節は、どうなったんでしょうね? 奈良では、何かイベントがありましたか?
欲しかったというより、異性とは距離のあった時代を懐かしんでいます。
紀元節?何しろ橿原神宮、大和神社のある県ですからねえ。九段のあそこ同様肌が合わないので一度も行ったことがありませんが、いろいろやってるようですよ。