巧まざる美

丈低きものらすべたるうしはこべ

冬の間地面を這いつくばっていた草たちがどっと起きてきた。

おおいぬのふぐり、たんぽぽ、ほとけのざ、姫踊り子草、などなどどれも花をつけて我が世の春を競うようである。カラフルで野が巧まざる美にあふれているようだ。
なかでもはこべはすっくと伸びて、白い花を誇らしく突きだしている。それぞれが混じり合って咲いているなかにあって、ひときわ背が高いので春の野道の代表みたいな雰囲気をまとってもいる。
はこべが咲く土は何でも育つと言われ、そういう意味でも春の野草の筆頭であろうか。
葉は兎とか鶏の餌になるし、また干せば薬用、それに春の七草のひとつと昔から庶民の馴染みでもあろう。

“巧まざる美” への2件の返信

  1. 野原は春爛漫の様子ですね。
    子供の頃ウサギを飼っていてハコベはエサでしたが白い花を咲かせるとは知りませんでした。
    昨日やっと当地の桜開花宣言がありましたがだいぶ予報より遅れたようです。
    ここ一週間が見ごろでしょうか?

    1. そちらの方が一足早い開花宣言でしたね。当地は今日か明日かくらいかな。何年ぶりかに桜の下での入学式が実現出来そうです。

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