便箋

母の手痕の癖思ひ出す春の闇

遠い昔の話しになった。

たまにくる母の手紙は旧仮名遣い。いつも必要なことしか書かない。便箋一枚フルに使われたことはないほど短い。それでも白紙の便箋がかならず一枚ついていた。添え紙は返信のためにとか、本当はもっと書きたいという気持ちを表す意味とか、内容が透けないようにとかの意味があるそうだが、昔の人はみなそうしていたものだ。
そんな古い話を思い出しながら、夜の時が流れてゆく。

“便箋” への2件の返信

  1. 久しぶりにパソコンを開いた。
    この頃パソコンを開くのが面倒くさくなってきた。
    今のうちにパソコンをやめた方がいいのか悩むところである。

    亡き母も手紙やハガキを書くのが大好きで筆まめな人であった。
    束にしてしまってあるなかなか整理できない。
    すべてを片づける時期に来ているようであるがなかなか気分が載らないのが正直なところ・・・

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