タイヤ痕

凍解やかかと踏み踏み渡りをり

日に当たった部分から解けてくる。

解けた部分にはタイヤ痕がくっきり浮かび、溝の部分には解けた水が沁みだしている。泥たまりをかかと着地のジャンプで越えようとしたが、やはりズボンの裾を汚してしまった。

“タイヤ痕” への4件の返信

  1. 1月14日の大雪の後、雪はどのように融けていくのかよく分かりました。日中暖かくなると若干融けだすが陽が沈むともう融けない。翌朝は凍りつく。この繰り返しで北側に積まれた雪は3週間たってやっと先日消えました。特にタイヤ痕など踏み固めたところは容易に融けなかったですね。1年に1回で十分だと思いました。

    1. 観察することは大事です。いろいろ見えてくるものもあります。机の上だけで作ったり、観察が足りない句はどうしてもポエジーが伴いません。観察したうえで自分の言葉を探す、それが俳句だと思います。

  2. 冬の寒さの厳しさと日中は陽があたり、融けたあとの舗装されていない道での歩行者の苦労がよく出ていますね。
    雪は降っている様子や、積って白銀の世界となった様子は美しいけれど、雪解けしたあとの泥とまじった様子はいただけないですね。
    それにしても泥たまりを避けようと還暦を超えたお年寄り(?)が一所懸命かかと着地のジャンプをしたけれど、うまくいかずズボンの裾を汚した様子が目に浮かび、思わず笑みを浮かべそうになりました。

    1. そういう頂けない世界にもちゃんと季語がある。俳句というのか、日本人の感性というのか、本当に素晴らしいと思います。同義語に「凍ゆるむ」、動詞として「凍解くる」。

      年寄りの冷や水風に読んでいただけるとこの句はある程度成功してるのかも。どこまでぬかるんでるのかよく分からないと、ターゲットにした着地点も泥だったりして足下も危ないもんです。まだジャンプしようとしただけましか(笑)

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