ダム渡る色なき風の初音かな
ものの芽の集まればみな白く見ゆ
梅郷・月ヶ瀬ダム湖を渡る橋の上のこと。
今年初めての声を聞いた。梅の花など随分先のことだと教えられたあとだったので、まさかのことであった。
橋のたもとにある観光案内所を出たあと、あてもないまま橋の上まで行こうとするとどこからか分からないがハッキリと鶯とわかる声が聞こえた。開花していれば文字通り「梅に鶯」だが、蕾が動き始めようかというものの枝すべてが白いダム光景にはちと寒々しい初音であった。
補)今日はまほろば句会吟行の日につき予約投稿です。
追)今日のNHK「昼ぶら」は月ヶ瀬からだったようですね。
鶯の初音に誘われて梅も目覚めるのではないでしょうか。
「色なき風」どんな風をイメージすればいいかな~
静かな風、それとも無風に近い風?
月ケ瀬、いいツアーがあれば行ってみようかしら・・・
相当なアップダウンも覚悟し、あれこれ歩く予定でお出でください。たっぷり一日は楽しめると思いますよ。
「色のない風」。これは、全く主観です。木々が芽ぐみ始めた頃って遠望では白く見えるものなんですね。「白い風」と言ったら秋になっちゃうし。萌えにはまだ早く白以外には色がなかったので「無色」と言い換えてみました。
おっ、早くも鶯ですか。いいものが聞けましたね。当地ではいつになるんでしょう、待ち遠しいです。
年月をまつにひかれて経る人にけふ鶯の初音きかせよ(明石の君@初音)
源氏踏破から得られた歌や言葉をぜひ現代にも活用してください。調べのいい句が作れると思いますよ。
いいですね、もう鶯の声ですか。
春が来た、と言いたいところですね。
こちらは今週から来週初めにかけて寒さのぶり返しです。
今日は朝から一日雨で、寒々しくて、これでは鳥たちもふるえながら雨宿りかな。
今日は俳句の「冴返る」がぴったりの日。寒いですね。雨とともに冷たい空気が入ってきたようです。
昨日3月4日のNHK「ひるブラ」見ましたよ。ちょうど月ヶ瀬からの中継でした。いいところですね。梅見にも体力が必要ですね。周りの風景にも変化があり、上り下りも多そうですね。
一番心に残ったのは「烏梅」(うばい)でした。若い梅の実の燻製なのですが、今や国産はこの地だけだそうです。
紅花染めに用いられ、作品のその色の自然な美しさにうっとりしました。紅花の液だけでは薄くしか染まらないのが、烏梅の液を入れることによって、薄いピンクからだんだんと紅の色が濃くなります。平安時代の十二単の襲の色の濃淡が思い起こされました。
古くからの大切なものが奈良では生き続いているのですね。
守り伝えてほしいものの一つです。
「かさねのいろ」と読むんですね。初めて知りました。本当に日本人の季節に寄せる感性というものにあらためて驚きます。