逆さ富士魚氷に上る三合目
湖に氷が張ってしまうと逆さ富士は見えないものらしい。
ただ、雨が降って湖面が滑らかになったり、氷が溶けたらチャンスである。
「魚氷(ひ)に上る(のぼる)」は七十二候の一つで、凍っていた湖の氷が暖かくなって割れ、そこから魚が跳ね上がる様子のことで2月の中旬の頃をいう。だから、氷が溶けかかる時分に魚が勢いよく湖面をジャンプして、そのあたりはちょうど逆さ富士の三合目付近なんだと言うのである。
少々理屈がかった句で鼻持ちならない感じがしないでもないが、そこは遊び気分で。
この時期の似たような季題に「薄氷(うすらい)」がある。単なる薄い氷を言うのではなく、春になって氷も溶けかかりその厚さが薄くなってきて、しみじみ春を感じる様子を言うのである。
人生の棚卸
魚氷に上る。こんな深い意味があるのを初めて知りました。
昨日は久しぶりに暖かい日和になったので、一念発起、家のかたずけをすることにあいなりました。不燃物、衣類、本、僕は思い切りが悪いたちでなかなか捨てきれないのですが、家内は逆。引っ張られて大分処分することができました。本は近くのブックオフでコヲヒイ二杯分でひきっとてもらいました。
帰り道、これからの人生もこのように、時にはたなおろししつつ歩みたいものであるとおもわされた一日でした。
何かの機会がないとなかなか「もの」は捨てられないものですね。
でも吹っ切ってみるとサバサバといいものじゃないでしょうか。
最近では「断捨離」がシンプルライフのキーワードみたいになってますが、wikiによると、
だそうです。
「この時期の似たような季題に『薄氷(うすらい)』がある・・・春になって氷も溶けかかりその厚さが薄くなってきて、しみじみ春を感じる様子を言う」とは、知りませんでした。
専ら「薄氷(はくひょう)を踏む思い」という、はらはらする思いしか今までイメージ出来ずにおりました。辞典によると「うすらひ」とも書かれ、漢字の奥行きの深さを垣間見た思いです。
俳句は昔からの言葉、習わしがふんだんに出てきます。この繊細な感覚・表現はまさに日本のものだという気がします。
大事にしたいものです。
氷魚は聞いたことがありますが魚氷は初めて知りました。
言葉って本当、奥が深いですね~
一日一句からいろいろ言葉が広がります。
ただ忘れっぽいので困ったものです。
やはり使わなきゃね・・・
さすがに「魚氷」はなくて「魚が氷のうえに跳ねる」という意味です。氷を「ひ」と呼ばせる語は氷魚のほかに、氷頭、氷川丸とかありますね。
薄氷(うすらい)の「い」は「ひ」から来たものだということが分かりますね。
そうか、魚氷は一旦魚、氷にと切るのですね。
魚氷の熟語だと勘違いしていました。
言葉って難しい!!
知らないことは怖いもの知らずで恥もさらし放題です。