神宮の森のなかに

水匂ふ神代の池の花擬宝珠

橿原神宮の広い神域に深田池という溜池がある。

古代、万葉の時代からある灌漑用の池だということだが、今は親水公園として整備されている。大きな池の東側には睡蓮がせめぎ合うように群生しており、大きな亀がさかんに葉を揺する。
いっぽう、池の南側は鷺の一大コロニーで、子育て中の青鷺、白鷺、五位鷺の幼鳥たちの声が遠くからでもかしましい。うっかり侵入してしまった川鵜が大きな鷺に追い払われるシーンも見られた。
さすがに、糞や羽毛が目立ち、独特の臭いがやや鼻につくようだった。

“神宮の森のなかに” への4件の返信

  1. 空梅雨と思いきや、荒れてますねぇ。ご安全にと願うばかりです。
    擬宝珠=ギボウシと言うのですね。よく見かける花ですが名前を知りませんでした。鷺の一大生息地、魚やら水中昆虫やらいっぱいいるんでしょうね。自然観察にもってこいですね。

    1. 花の形が擬宝珠のような、ティアドロップ風な感じから名づけられたんでしょうね。ちょうど池のそばのグリーンのように、池に向かって水が流れる傾斜があるのか、池に向かってなだれこむように咲いていました。

  2. 花のギボウシがこういう字とは知りませんでした。
    実家にもありますが葉っぱが目立ち花はひっそりとしています。
    擬宝珠というのは橋の欄干にある丸い飾りだとばかり思っていました。

    九州地方はひどい状況ですね。恐ろしい映像です。
    当地は炎天下の青空ですがからりとした暑さです。

    1. 欄干にあるものに、形が似ていることから名づけられました。五音に詰めるときは「はなぎぼし」と読みます。

      明日まで気がぬけないとのことで、前線が停滞する怖さに今さらながら驚きます。

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