7年前の夏

介護ベッドこころみ起こす夜の秋

終末期の母が家に来たのは7年前の8月だった。

自宅で最後を看取ると腹を決めて、緩和治療医を近所に探し、レンタルの介護ベッドも用意して、万端整えて迎えたのである。
しかし、エアコンも四六時中効かせたが、もともと昔から暑がりであった母は、しきりに暑い暑いを繰り返した。
これが今年のような炎暑だったらもっと大変だったのは間違いない。
そうこうするうちに秋に入り、目に見えて母の状態が悪くなり、あっというまに帰らぬ人となってしまった。
この二三日、夜だけはいくぶん風が出たりして多少はしのぎやすくはなってきた。
暦のうえでは今年も夏の終わりとなってきたが今月も引き続き暑い日が続くという。あの年の夏が暑かったのどうか、今となってはさっぱり思い出せない。

“7年前の夏” への4件の返信

  1. 南東の空を仰ぐと赤く輝く星がはっきり見え南西の方角に二つの星が弧を描くように並んでいる、これは木犀と金星かな?
    昨夜テレビで説明していたが忘れてしまった。

    今日の東海地方は軒並み最高気温、名古屋は39度6分。
    今年以上の暑さは今までになかったような気がします。

    hodakaさんのお母様も我が母も暑がりだったようですがもしも今年の暑さを経験していたら命を縮めていたかもしれません。
    それほど今年の暑さは命の危険に及ぶと繰り返されています。
    先月半ばに引いた夏風邪もいつの間にやら治っていました。
    あまりの暑さに退散したのでしょうか?

    1. もう40度の世界ですね。
      8月も基本的に同じような暑さが続くと言われてます。考えるだけで気が狂いそうです。

      熱中症で命を落とす方が信じられないくらいの記録。弱った人には直撃ですね。負けないように鰻食いたいけど高すぎるし。さて何を食おうか。

  2. ウナギは高いので昨夜は野菜と魚の天婦羅を大量に、スタミナを補いました。
    狭いキッチンでサーキュレーターを上下左右強風にして大汗をかきながらの地獄さながらの作業。
    炎天下で仕事をする人たちに思いをはせながら ・・・
    冷えた部屋での天婦羅は大いに皆の食欲を誘い大皿の山はあっという間に崩れていきました。
    体力は衰えても食欲は旺盛で今のところは持ちこたえているかな?

    1. そうです。
      お母さんが暑いのを頑張っていろいろ健康を気遣った料理を出してくれるからこそ、この夏を乗り切れるというものです。
      これが独りなら、同じような総菜ものばかりを食べて体調を壊すに違いありません。感謝,感謝。
      だから、この歳になれば男も家事に参加しなければならないのです。できることから。

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