鼻先に

落梅の香り放ちておびただし
思はずも鼻に嗅がせる熟し梅

万葉文化館の梅がすっかり熟して半分ほどが落ちている。

近寄ると何とも甘い香りがただよっている。
そのなかで黄金色にかがやく大玉を拾ってみると、指にかすかな残り香があるほど強い香りだ。
車内に置けば芳香剤になるかなと思ったが、花梨ならともかくただ一個ではそれは無理だった。

“鼻先に” への2件の返信

  1. せっかくの梅も収穫する人がいなければ完熟の後には落ちて朽ちてしまう。
    亡き母に頼ってばかりで梅の漬け方も知らないしその気も無し。
    そういう輩がだんだん増えていくのでしょう。

    ASCの班活動で担当当番が先ごろ90代で亡くなった京マチ子の追悼映画を観る企画をしてくれた。
    谷崎の「鍵」である。
    ほとんどの俳優が故人となっていた。

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