鼻先に

落梅の香り放ちておびただし
思はずも鼻に嗅がせる熟し梅

万葉文化館の梅がすっかり熟して半分ほどが落ちている。

近寄ると何とも甘い香りがただよっている。
そのなかで黄金色にかがやく大玉を拾ってみると、指にかすかな残り香があるほど強い香りだ。
車内に置けば芳香剤になるかなと思ったが、花梨ならともかくただ一個ではそれは無理だった。