束の間の西空うすく梅雨夕焼
西の雲がわずかに赤みを帯びた。
山の東側の裾にいるので見事な夕焼けに接する機会はまずないが、これでも夕焼けと言っていいレベルかもしれない。
ただ、今日の夕焼けは明日の晴れを約束しないようだ。まだまだ梅雨前線が居座っていて、今日南に下がっていたのがまた北へ上がってくるからだと。
ただ、わずかに希望が持てるのは梅雨明けが来週に見られるだろうという予想。
このうっとおしい梅雨が明けるのはうれしいが、明けたら明けたで今度は炎熱地獄が待っている。
コロナに加えて水害、そして灼熱の夏。GO-TOほにゃらどころではない。
困っている人は放ったらかし、GO TO利権、票田には熱心で、腐りきった魂胆が丸見えという政権は初めてである。
五か月ぶりにカルチャーセンターが再開されてバスに乗るのも五カ月ぶり。
月謝も払わずじまいでその手続きに長蛇の列、席は縦横ともソーシャルディスタンスが取られ感染対策は万全の様子。
帰宅したら西の空が赤く染まっていた。
ようやく雨のピークは過ぎたようである。
久しぶりに教材を開いた。
冷泉為相の四半切(伊勢物語)の古筆にちなんで伊勢物語二十三
筒井つの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに
返し
くらべこしふりわけ髪も肩過ぎぬ君ならずして誰あぐべき
コロナを忘れて古典にたゆたう貴重なひととき・・・
そのなかでもとりわけ伊勢物語の風雅な世界は飛びぬけていて。シンプルな文体は今の世でも参考になるし。
古典の教科書で一番馴染みやすいと思えます。