足のない入道

東の雲に夕焼の映えゐたる

東山中方面に入道雲が浮いている。

それを夕日が赤く照らしだしている。夕焼けというと西の空が赤くなるのが普通だが、盆地の西の端にいると山にさえぎられてめったに目にすることがない。
だから、夕方いくらか涼しくなって畑から眺めた東の空、そこに入道雲が浮いていてそこだけ夕日が当たっているのを目撃したときは驚いた。足のない入道雲だったからよけいに珍しい光景のようにも見えたのかもしれない。

丸見え

束の間の西空うすく梅雨夕焼

西の雲がわずかに赤みを帯びた。

山の東側の裾にいるので見事な夕焼けに接する機会はまずないが、これでも夕焼けと言っていいレベルかもしれない。
ただ、今日の夕焼けは明日の晴れを約束しないようだ。まだまだ梅雨前線が居座っていて、今日南に下がっていたのがまた北へ上がってくるからだと。
ただ、わずかに希望が持てるのは梅雨明けが来週に見られるだろうという予想。
このうっとおしい梅雨が明けるのはうれしいが、明けたら明けたで今度は炎熱地獄が待っている。
コロナに加えて水害、そして灼熱の夏。GO-TOほにゃらどころではない。
困っている人は放ったらかし、GO TO利権、票田には熱心で、腐りきった魂胆が丸見えという政権は初めてである。

真っ赤っか

夕焼の濃きを没して生駒かな

いいところを全部生駒がもってゆく。

夕焼けの一番濃い部分がいつも山の影に沈んでしまうのだ。
だから、生駒山地の東の麓にあるわが家ではきれいな夕焼け空というのを滅多に見ることがない。
梅雨の頃、大気にたっぷり湿気を含んだ夕空がそれこそ真っ赤になるほど焼けるのを見ることがあるが、当地ではまず見られない。
それだけが残念である。