飛鳥川の宝石

足下を翡翠色がくぐりゆく

石舞台から飛鳥川にかかる玉藻橋を渡りしばらく行くと飛鳥稲渕宮跡に至る。

その近辺だったと記憶しているが、小さな橋に立っているとき股下をくぐるようにして翡翠が飛来し、瞬く間に飛鳥川本流に左折して視界の隅から消えていった。
翡翠(かわせみ)は「ひすい」とも読むが、元来「翡」はカワセミの雄、「翠」は同雌を表す文字で、ヒスイはカワセミの背の色に見立てて名付けられたもの。

夕方だったので背景は暗いが翡翠色はこんな感じ。(都下鶴見川支流で)

“飛鳥川の宝石” への4件の返信

  1. 翡翠と言えば宝石、翡翠(カワセミ)と読むとは知りませんでした。
    なるほどきれいな翡翠色ですね。

    宝石のような美しい羽根を持つ翡翠、童謡の「ワライカワセミに話すなよ」のカワセミと同じでしょうか?
    ケララ ケラケラ ケケラケラと泣くのかしら?

    1. 翡翠とは実は翡翠(カワセミ)が本家だったなんて意外ですね。

      その童謡は知りませんでした。
      翡翠は「ちぃーっ」とやや甲高い声で鳴きます。ちょうど自転車のブレークのような音です。これが聞こえたらすぐに川面をのぞきましょう。青い飛行物体が見られるかもしれません。求愛の鳴き声はこれを甘くしたような声です。
      彼らは水面1メートル上くらいを相当なスピードで飛びます。

  2. 稲淵宮ですか、いっぱい宮跡があるんですね。考古学に期待するところ大ですね。
    ほんと飛鳥川一つを巡っても飛鳥・万葉満載ですね。

    翡翠の写真きれいですよ。日本の清流にはけっこういるんだろうけど生態をつかんでないとめったにお目にかかれない。写真に収めるなんて夢ですよ。

    ところで、例の「ダーウインが来た」はどうなってるんでしょう。情報ありますか。。

    1. 稲淵宮は中大兄皇子が当時難波宮だったが孝徳天皇の意に逆らって飛鳥に戻って住んでいたと言われる。棚田百選の稲渕棚田がすぐ近くという非常に狭い谷戸のような場所で、ここが当時の都に匹敵する場所だったとはとても想像できない立地です。

      NHK取材中の子育てカップルの巣穴が蛇に襲われて雛全滅だったので、2回目の子育てを取材することになり放映はまだ少し先になったようです。
      連絡あり次第ご報告します。
      取材場所は行けばほぼ100%近くの確率でカワセミに会えます。しかもわりに人慣れしてるので逃げない。もし興味あるようでしたら紹介しますよ。

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