苦い酒

ころころと転がる玉の蓮酒かな

源氏物語にもゆかりが深いという宇治の三室戸寺で今日蓮酒を楽しむ会が開かれたというニュースがあった。

蓮の茎の中を通る途中でいろんな成分を溶かし込むので苦みが加わるという。
酒の味を楽しむと言うよりは趣向を楽しむものであろうが、蓮の葉の上をあっちこっち転がる酒をこぼさぬよう注意深く睨みながら飲むのは楽しかろう。

蓮酒を別名「荷葉酒」ともいうが、これを検索すると東京都町田市薬師池公園で「荷葉酒をいただく会」というのがあるそうだ。何度も通った公園だがそんな行事があるのを今更知ったというのも皮肉な話だ。

“苦い酒” への4件の返信

  1. 蓮酒、知りませんでした。色々趣向をこらすものですね。風流を競い合う、日本文化のいいところだと思います。

    いいニュースを紹介いただきありがとうございます。HP見ました。行きたい寺ですね。完読記念旅行で宇治に行ったときもこの寺までは足を延ばせませんでした。

    浮舟は源氏物語最後のヒロインで、彼女をめぐる話はすごく深く面白いと思います。でもなかなかここまでは辿りつけないのです。「浮舟」に逢うために苦労して源氏物語を読み進める。是非そうしていただきたいと思います。ああ~若き日のサユリちゃんに浮舟をやらせたい。。。

    1. 仰るように完読を目指せば自ずと通ず宇治への道。叱咤激励を受けながら「よろよろと」でもたどり着きたい。あのサユリちゃんをイメージする浮舟が待ち受けてくれるかと思うと、何をおいても貫徹しようと思います。

  2. 蓮酒!いにしえびとは色々工夫して、おりおりの楽しみを見つけていたんですねえ。興味が湧いてきます。知らないことを知るのは本当に嬉しい。蓮の葉が手に入ったら一度試してみたいものです。宇治には何度も足を運んでいますが、三室戸寺には行ったことがありません。あとで調べてみます。いつも面白い情報ありがとうございます。

    1. 本文に書いた町田市薬師池公園の「荷葉酒をいただく会」というのはこの8月5日に行われるようです。沿線の二三女をお誘いの上行かれたらどうでしょうか。狭いながらも四季折々に風情を見せてくれる公園は何度通ったことでしょう。万葉植物園もあったりして楽しめますよ。
      あるいは、六十五会の吟行にもいいかもね。

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