ゆかしい

木守ともならず実梅のごろごろと

採り忘れがあったようだ。

シロップにするために2キロ弱ほどの実梅を収穫したところ、残したつもりがないのにやはり見落としていたようで黄色く色づいた熟した梅が落ちていた。
柿の実というのは熟してもなかなか落ちるということはなく、冬には「木守柿」と言われるように翌年の豊作を願って意識して残す代表的な果実である。さらに、梅雨はじめの頃の柿の花は小さな実をつけたままぽろぽろ落ちてしまう風情さえも詠われて夏の季語となっている。
梅の実はいったん結べばほとんど青梅に育ってゆくのと好対照である。
柿の実は熟して樹上で長命、梅の実は短命。これもまた好対照。
梅は落梅が自然生えすることが多いが、柿は難しい。これもまた好対照。
それぞれおおいに特徴が異なるが、果実いろいろもまたゆかしい。

“ゆかしい” への2件の返信

  1. 柿、梅それぞれに実のなる木があるというのは成長が楽しみで良いものです。
    我が家には柿も枇杷もあるのにまず実を結ばない。
    葉っぱばかりが茂り実らないけど庭に緑があるだけでも良しとしよう。

    1. 翌年の花を咲かせる、つまり実を着けさせる枝(花芽がつく)の形成がいつかということがポイントです。その時期は木の種類によって違うのですが、梅や柿ならば夏、ブルーベリーも夏、果実がなる時期が異なる柚子などの柑橘は春枝という具合にそれぞれの特性を知って剪定すればおおむね大丈夫だと思います。
      ずぼらな私などはまとめて冬などにやると、翌年の花芽がつくはずの枝まで切ってしまうという繰り返しで困ったものです。
      紫陽花が終われば、夏には来年の芽が花の下にできているので、花の二三節下あたりで切り落とすと来年も同じようなサイズに収まり花もちゃんと咲くと言われています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください