漬けるほどなき梅の実の落ちにけり
春の剪定を忘れた梅が大茂りである。
冬から花がいっぱいつけただけに実の出来を心配していたが、葉をかき分けてさがせどもやはり全くの不作である。気温が低い時期に咲いたので虫も寄ってこず受粉もうまくいかなかったようである。
同じことは南高梅の産地・和歌山でも同じらしく、例年の三割の作にしかならないと聞く。
落ち梅もほとんど見当たらず淋しい梅雨の雨である。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
漬けるほどなき梅の実の落ちにけり
春の剪定を忘れた梅が大茂りである。
冬から花がいっぱいつけただけに実の出来を心配していたが、葉をかき分けてさがせどもやはり全くの不作である。気温が低い時期に咲いたので虫も寄ってこず受粉もうまくいかなかったようである。
同じことは南高梅の産地・和歌山でも同じらしく、例年の三割の作にしかならないと聞く。
落ち梅もほとんど見当たらず淋しい梅雨の雨である。
木守ともならず実梅のごろごろと
採り忘れがあったようだ。
シロップにするために2キロ弱ほどの実梅を収穫したところ、残したつもりがないのにやはり見落としていたようで黄色く色づいた熟した梅が落ちていた。
柿の実というのは熟してもなかなか落ちるということはなく、冬には「木守柿」と言われるように翌年の豊作を願って意識して残す代表的な果実である。さらに、梅雨はじめの頃の柿の花は小さな実をつけたままぽろぽろ落ちてしまう風情さえも詠われて夏の季語となっている。
梅の実はいったん結べばほとんど青梅に育ってゆくのと好対照である。
柿の実は熟して樹上で長命、梅の実は短命。これもまた好対照。
梅は落梅が自然生えすることが多いが、柿は難しい。これもまた好対照。
それぞれおおいに特徴が異なるが、果実いろいろもまたゆかしい。
ままならぬ雨の続いて落ち実梅
そろそろ採らねばと思っているうちにどんどん落ちる。
明日こそこの雨も止むらしいから、優先度をあげて朝からトライしてみようと思う。
梅ジュースだが、今朝の家人の話では酢を入れる方法もあるようである。なるほど、梅と同量の氷砂糖ではやはり大人には甘いところがあるのでいいかもしれない。風呂上がりなどはその酸味がいい清涼剤と化してくれるのではなかろうか。
それはともかく、もう採らねば量も確保できないので明日一番にやっつけることとしよう。
梅仕事するにさほどの実梅なし
青梅はもう売ってなかった。
梅干し用の熟した梅はおいてあるのだが、ジュースに適当な青梅がないのである。
今年は花が多かった割にいくらも実がならず落胆しているのであるが、ジュースがうまいのでせめて一瓶くらいは作ろうと店に見に行ったのであるが。
今年はあきらめるしかあるまい。