雨の日の記憶ばかりの春休み
雨の日がつづく。
しかも雨の日にかぎって寒く、春はいったいどこへ行ったのか。
卒業して新たなステップに弾みをつけたい人たち、進級して一年上級生になる人たちにとっては、短い春休みにどうやって過ごそうかとわくわくしていたろうが、出鼻をくじかれることになったはずである。
それはわれら高齢者とて同じこと。彼岸も過ぎて暖かくなったらやらねばならぬこと、やりたいことはいっぱいある。
今年卒業した大学生などはコロナ禍で入学以来しばらく校舎での授業も受けられれず、新しい友に出遭うこともなかっただけに最後の思い出づくりに影を落とさないことを願う。
最悪の三月はほとんど寝たきりで過ごした。
こんな年は初めてであるがようやくトンネルを抜け出せそうな気分がする。
元気でやりたいことができる幸せを実感した月でもある。
残り一週間、体を気遣いながら四月から新入生と同じように新しい気持ちでスタートできることを願っている。
長かったですね。トンネルの出口が見えてきて何よりです。来週には桜も。