きらきら星流し五月の集塵車
心地いい風が吹く朝。
いつもの九時になると風に乗って「きらきら星」のメロディが流れてくる。
町の収集車である。
作者が当町出身ということで、夏の夕方六時、冬は五時に子供たちへの帰ろうコールの曲ともなる。
畑にいると、近くの小学校から午後五時には唱歌「夕焼け小焼け」が流れてくる。それを聞きながら「子供が帰ったあとからは〜♪」と歌いながら爺婆はもう一仕事してから帰るかとなるのである。
すっかり日が伸びたのでうっかりすると「きらきら星」が聞こえてきて、慌てて帰り仕度を始めることも多いのだが。
ごみ収集車がメロディーを奏でながらやってくる、なんておしゃれなんでしょう!
出し忘れだって気づかせてくれるしね。
ドードーソソララソー♪ファーファーミーミーレレドー♪
初めて吹いたハーモニカの曲でもあります。シンプルな音符だけに体に染みついてます。
きらきら星流し五月の集塵車
これは、秀句ですね。
きらきら星で広がった静謐さと、集塵車と言う”お邪魔虫的”なイメージとが拮抗、でも不思議にも爽やかに感じるのは「五月」の一言。
五月って得な月ですね。
ありがとうございます。
「五月」の力を借りました。「星」というのは秋なんですが、逆に冷涼なイメージも借りて。