蔓ばかり伸びる胡瓜をなんとしよう
耕さず、肥料もやらず。
外からできるだけ余計なものは持ち込みたくないから、雑草除けのビニールマルチなどもってのほかで畝にはせっせと刈りとった草を敷く。これがやがて枯れ肥やし代わりにもなるし、動物性堆肥など使いたくないから一石二鳥である。
ただ、土が浄化されるまでに時間がかかり、どこまで辛抱できるかがカギを握る。
胡瓜も肥料が少ないから葉の緑も薄く、周りの色濃くてりゅうりゅうとした胡瓜たちと比べるとずいぶん見劣りがする。ただ、肥料で無理矢理大きくしたものでなく、胡瓜自体が環境に合わせて育つので収穫した胡瓜の味は特別である。
いくつも実をつけることなく、あっという間にネットのてっぺんまで達してしまった胡瓜だが、この胡瓜はまだ体を成長させようとしているようで、まだまだ子孫を残す必要はないと判断しているようである。胡瓜の好きなように健康的に育ってくれるのはうれしいが、菜園主としては困ったものである。
化学肥料など使わずに自力で成長しようとする姿はなんだか人間にも通じるような?
そしてそんな胡瓜の味は特別なんですね。
胡瓜の好きなように健康的に自然のままに成長させれば数は採れず蔓ばかりが伸び放題、なかなか難しそうですね。
化成肥料を使った胡瓜は腐りやすい。また無理矢理窒素を食わせているので、亜硝酸態窒素の形で植物の体に残るので虫に食われやすく病気にかかりやすい。だから農薬を使うという悪循環。世界一農薬漬けの日本野菜は外国ツアーガイドにも日本では野菜を食うなと警鐘をならしているほどです。
最近はこの亜硝酸態窒素の体に及ぼす悪影響という論文が出ていて、日本の農業は欧米からも一歩も二歩も遅れている状況です。
せめて自分で食べる分だけでも安心して体に入れられるよう、工夫するのもまた楽しい遊びです。