親の心子知らず

蔓ばかり伸びる胡瓜をなんとしよう

耕さず、肥料もやらず。

外からできるだけ余計なものは持ち込みたくないから、雑草除けのビニールマルチなどもってのほかで畝にはせっせと刈りとった草を敷く。これがやがて枯れ肥やし代わりにもなるし、動物性堆肥など使いたくないから一石二鳥である。
ただ、土が浄化されるまでに時間がかかり、どこまで辛抱できるかがカギを握る。
胡瓜も肥料が少ないから葉の緑も薄く、周りの色濃くてりゅうりゅうとした胡瓜たちと比べるとずいぶん見劣りがする。ただ、肥料で無理矢理大きくしたものでなく、胡瓜自体が環境に合わせて育つので収穫した胡瓜の味は特別である。
いくつも実をつけることなく、あっという間にネットのてっぺんまで達してしまった胡瓜だが、この胡瓜はまだ体を成長させようとしているようで、まだまだ子孫を残す必要はないと判断しているようである。胡瓜の好きなように健康的に育ってくれるのはうれしいが、菜園主としては困ったものである。

工夫

ロープワーク覚えて吊す胡瓜かな

菜園でも面倒なのがネット栽培。

風や重量に負けないためにはちゃんとしたネットを張らねばならないが、これが結構難儀するのである。支柱やネットなど資材の管理も必要になるし、農家のようにぴんと張るのも難しい。
そこで、今年はネットに頼らず紐に巻き付けながらまっすぐ上に一本伸ばす方法にチャレンジしてみた。これをやるには胡瓜の小蔓をのばさずに親蔓だけで収穫できるような苗を選ばなければならない。いわゆる節成という性質をもった胡瓜である。親蔓の節ごとに実をつけるタイプである。節成でないタイプは親づるにはせいぜい三節にひとつくらいしか花をつけないので、何本かの子蔓を育ててそこで数を得るためにネットは必須になる。
ものになるかどうかやってみなければ分からないが、こうしていろいろ考え、工夫してみるのも家庭菜園の楽しみのひとつである。

再発不安

太鼓判受けし奥歯に胡瓜食む

昨日は歯科健診の日。

先月からずっと左奥歯で固いものが噛みきれなかったので心配していたが、気がつくといつの間にかそれも解消していた。
で、ちょうど噛む力をテストする予定だったらしく、くつわ型をしたものをおもいきり噛んでくださいと言われそのまま踏ん張ると、なんと標準375のところ642あると出た。
およそ標準の倍ある数値で我ながら驚くやら嬉しいやら。先月ずっと悩んでいたあの心細さはなんだったろうかと思うばかりである。
しかし、油断するとまた再発するかもしれず単純に喜んでばかりはいられない。細心の歯磨き、手入れの継続を忘れてはなるまい。

タイミング

糠床に曲り胡瓜のつつましく

明日はあの曲がり胡瓜を摘む。

胡瓜ネットにぽつんとみんなと離れて伸びる枝に曲がり胡瓜が一本ぶら下がっている。
朝採るにはちと早い、夕方に採るかと思っていたが、あれこれあって採り忘れた。
明日はちょっと間延びのしたのが採れるだろう。

太鼓判

胡瓜はむ折り紙付きの歯にて食む

3ヶ月毎の点検。

歯科に通い始めて1年あまり。
幼い頃から歯には自信があり、それが過信を呼んでこの歳まで点検を怠ってきたので少々ガタがきたようだ。
1年かけて念入りに診てもらったおかげで今では一本の歯の欠けることなく太鼓判をもらうまでに。
新鮮な胡瓜をポリポリといただけるこの夏は格別である。

コミュニティ

貸し借りのやうに胡瓜のお裾分け

一か月の出遅れである。

夏野菜というのは通常ゴールデンウィーク前後に定植することになっている。
するとナスや胡瓜は今頃が収穫の始まる時期である。
いっぽうで、我が菜園は二日前に胡瓜の種を蒔いたばかり。今日のぞいてみると発芽したようである。したがって収穫時期はどう早くとも8月からになる。9月、10月が盛りでいわば秋胡瓜狙いで夏胡瓜はあきらめた感あり。
そういうところで、ありがたいことに今日地主さんから採れたての胡瓜数本をいただいた。菜園仲間からもレタスとか胡瓜をいただいたりして、コミュニティにも溶けこみつつあるということか。

天の運行

気まぐれの天の運びに曲り胡瓜

ご近所としばし立ち話。

今年は菜園の胡瓜がさっぱりで、まだ三本しか採れてないという。
これも天気不順の影響かと話し合うことしばし。
わが家の胡瓜ははや終末期のようで、かつ曲がり胡瓜ばっかり。
採光不足はほかの植物にも影響出て、病気も見られる。
生業とされている農家は大変に違いない。